公開講座のご案内

開催概要
ヒトはなぜ「笑う」のか? 登山家にとって登るべき山があるように、笑う人間にとって笑うべき対象があるから笑うのだろう。しかし、登山家にとって山は登頂すべき「外部」であるが、笑いはそんな「外部」などなくても生じる。ヒトは、自身の内部に潜む「笑いの種」を密やかに発芽させることで、やがて「笑いの花」を咲かせるのだ。そのときの水は、土壌は、肥料は何なのだろう。昨年度の「笑いの世界」で扱ったさまざまな笑いの契機を、今回はより拡張と凝縮の両方向へと導き出し、「笑う」ことの本質へと誘いたい。ウィットに富んだ高尚な笑いではなく、あくまでも日常の生活や平凡や社会にふと裂け目を生じさせるような笑い。他人の失敗や不幸を笑うような嘲笑ではなく、思わず破顔してしまうような大笑。本講座のめざすべき途は、洗練された笑いの獲得ではなく、より卑俗で、大衆的で、現代的な笑いの共有なのである( ̄▽ ̄)
- 日 程 : 2013年4月〜2014年3月の不定期金曜日(およそ3週間に1回。下記講義スケジュールでご確認ください)
- 時 間 : 午後6時30分〜午後8時00分(開場:午後6時)
- 会 場 : 岐阜大学サテライトキャンパス (岐阜スカイウイング37東棟4階)
- 聴講料 : 無料
- 定 員 : 54名 (出席者数によっては椅子のみのお席となることがございます。ご了承ください)
講師

1959年東京生まれ。大阪大学大学院医学研究科博士課程単位取得。医療・哲学・芸術の三点から見た身体論を構築。専門は医療人類学、身体表現研究、表象文化論、古典芸能批評。歌舞伎は三歳の頃から見続けている。古今亭志ん朝と同じ町内会であったのが自慢。主著に『病い論の現在形』『臨床する芸術学』など多数。
講義スケジュール
講義回 | 開講日 | 講義テーマ |
---|---|---|
第一回 | 2013年4月12日(金) | 笑いの生理学 |
第二回 | 2013年5月10日(金) | 書かれた笑い(1) 〜小説・戯曲篇 |
第三回 | 2013年5月31日(金) | 書かれた笑い(2) 〜落話・落語篇 |
第四回 | 2013年6月21日(金) | アートにおける笑い |
第五回 | 2013年7月12日(金) | 落語演目論(1) 〜代書屋 |
第六回 | 2013年8月9日(金) | 落語演目論(2) 〜粗忽長屋 |
第七回 | 2013年8月30日(金) | 落語演目論(3) 〜初天神・藪入り |
第八回 | 2013年9月27日(金) | 落語演目論(4) 〜親子酒・替り目・妾馬 |
第九回 | 2013年10月18日(金) | 色物の笑い(1) 〜漫才 |
第十回 | 2013年11月8日(金) | 色物の笑い(2) 〜その他 |
第十一回 | 2013年11月29日(金) | 噺家の笑い(1) 〜桂枝雀 |
第十二回 | 2013年12月20日(金) | 噺家の笑い(2) 〜柳家小三治 |
第十三回 | 2014年1月10日(金) | 噺家の笑い(3) 〜笑福亭仁鶴 |
第十四回 | 2014年1月31日(金) | 噺家の笑い(4) 〜古今亭志ん朝 |
第十五回 | 2014年2月21日(金) | まとめ 〜笑いの風景 |
お申し込み方法
終了しました。
お問い合わせ先
ネットワーク大学コンソーシアム岐阜 事務室
岐阜大学サテライトキャンパス
〒500-8844
岐阜市吉野町6-31 岐阜スカイウイング37 東棟4階
電話:058-212-0393 / FAX:058-212-0391
eメール:info@gifu-uc.jp(※e-mail送信の際は@を半角に変換してください)