公開講座

トップページ > 社会人の方へ/高校生の方へ > 公開講座のご案内

開催概要

笑いを実際に「笑う」ことによって分析する試みは、いわば「人生の意味」を生きることによって理解しようとする営みに等しい。そんな能動的な試行=志向を継続して三年目に突入した。笑いはどこにでもあるが、笑いを創ることはとてつもなく困難であり、さらに人を笑わせることははるかに難易度が上がることは、さまざまな「パフォーマンスとしての笑い」によって思い知った。そこで今年度は、笑いを構成する最小単位の構造である「落語」に再び回帰して、そこに潜む「笑いの意味」について思考=指向したい。爆笑を意図した落語のみならず、笑いの対極に位置する人情噺や怪談噺なども対象にして、なぜ落語がこうも現代人を誘うのかという最大の問いに対する解答例を見出したい。正解はわかっている。「笑いを提供してくれるから」だ。だが、その正解を敢えて伏せることで、笑いのもつ至高性ないし嗜好性を素朴かつ愚直に、さらには緻密かつ冷厳に明らかにしてみたい。そのために、毎回1〜2演目のネタをできるだけ完全に視聴し、笑いながらも笑いについて考究するという知的な試みを実践する。


  • 日 程 : 2014年4月〜2015年3月の不定期金曜日(およそ3週間に1回。下記講義スケジュールでご確認ください)
  • 時 間 : 午後7時00分〜午後8時30分(開場:午後6時30分)
  • 会 場 : 岐阜大学サテライトキャンパス (岐阜スカイウイング37東棟4階)
  • 聴講料 : 無料
  • 定 員 : 54名

講師

講師:小林昌廣教授(情報科学芸術大学院大学)

1959年東京生まれ。大阪大学大学院医学研究科博士課程単位取得。医療・哲学・芸術の三点から見た身体論を構築。専門は医療人類学、身体表現研究、表象文化論、古典芸能批評。歌舞伎は三歳の頃から見続けている。古今亭志ん朝と同じ町内会であったのが自慢。主著に『病い論の現在形』『臨床する芸術学』など多数。

講義スケジュール

開催日程及びテーマ (予定)
講義回 開講日 講義テーマ
第一回 2014年  4月  4日(金)志ん生落語の真髄@〜妾馬
第二回 2014年  4月25日(金)志ん生落語の真髄A〜火焔太鼓
第三回 2014年  5月16日(金)志ん生落語の真髄B〜鰍沢
第四回 2014年  6月  6日(金)圓生落語の頂点@〜文七元結
第五回 2014年  6月27日(金)圓生落語の頂点A〜ねずみ穴
第六回 2014年  7月18日(金)圓生落語の頂点B〜唐茄子屋政談
第七回 2014年  8月29日(金)枝雀落語の本質@〜代書屋
第八回 2014年  9月26日(金)枝雀落語の本質A〜時うどん
第九回2014年10月17日(金)枝雀落語の本質B〜いたりきたり
第十回2014年11月14日(金)忠臣蔵と落語@〜淀五郎・四段目
第十一回 2014年12月  5日(金)忠臣蔵と落語A〜中村仲蔵
第十二回2014年12月19日(金)忠臣蔵と落語B〜七段目
第十三回 2015年  1月16日(金)八代目桂文樂の名演〜明烏
第十四回 2015年  2月13日(金)三代目桂春團治の名演〜皿屋敷
第十五回 2015年  3月  6日(金)
2015年  3月13日(金)
五代目柳家小さんの名演〜笠碁

※第十五回(最終回)の開講日が変更になりましたのでご注意ください。

お申し込み方法

終了しました。
▲ページの先頭へ戻る

お問い合わせ先

GUCロゴマークネットワーク大学コンソーシアム岐阜 事務室

岐阜大学サテライトキャンパス

〒500-8844
岐阜市吉野町6-31 岐阜スカイウイング37 東棟4階
電話:058-212-0393 / FAX:058-212-0391
eメール:info@gifu-uc.jp(※e-mail送信の際は@を半角に変換してください)