開催概要
ネットワーク大学コンソーシアム岐阜では、昨年度に引き続き、発達障がいなど特別な支援を必要とする児童・生徒をお持ちの保護者や幼稚園・保育園等教育機関の教職員の皆さんを対象としたプログラムを開催いたします。本プログラムでは、専門家の講演により、ご家庭や学校などでの具体的な支援の在り方や支援の実践事例を学び、特別な支援を必要とする児童・生徒への向き合い方、支援の取り組み方を考えていきます。
昨年度のプログラムを受講している必要はありませんので、興味を持たれた方はぜひともご参加ください。
日程
令和2年9月6日(日)~11月1日(日)(全6回)
時間
各回とも9:00~12:00(受付は8:40開始)
会場
岐阜大学サテライトキャンパス(JR岐阜駅前)
定員
各回とも80名(先着順/定員に達したら受付終了)
受付は終了しました
受講料
各回1,200円(コンソ加盟対象 機関教職員は無料)
対象者
保護者、幼稚園・保育園・小学校・中学校・高等学校・特別支援学校等の教諭、その他本プログラムの内容に関心のある方
講義スケジュール及びテーマ
第1回
9月6日
担当講師所属大学等
岐阜大学
教育学部
池谷 尚剛
岐阜県の特別支援教育の現状と今後の展開
岐阜県の特別支援教育は「子どもかがやきプラン」の推進により、特別支援学校が12校から22校に増設・新設され、「地域社会で学び・育ち・貢献する」ための支援システムが構築されてきました。また、特別支援学級や「通級による指導」で学ぶ児童生徒が大幅に増加しています。さらに、障害者の福祉や就労にも新しい動きが出てきたり、日本語を母語としない児童生徒と保護者への対応も必要になっています。こうした多様化するニーズに応える今後の展開について、皆さんと共有したいと思います。
第2回
9月27日
担当講師所属大学等
岐阜県立希望が丘こども医療福祉センター
発達精神医学研究所顧問
高岡 健
自閉スペクトラム症と注意欠如・多動症】 ―「人を変えることは出来ない
発達障害への注目が、加速度的に進んでいます。しかし、それがほんとうに障害を有する子どもたちにとって役立っているかというと、必ずしもそうではありません。「発達至上主義」「コミュニケーション至上主義」ともいうべき状況が、出現しているからです。発達障害を有する子どもたちへの支援は、理解を前提に、子どもたちが生きやすい環境をつくることに尽きます。「人を変えることは出来ない」のですから、環境を変えるのです。
第3回
10月4日
担当講師所属大学等
岐阜聖徳学園大学
教育学部教授
安田 和夫
発達障害のある子ども達のキャリア発達支援
発達障害のある子ども達と関わりのある方々にとって、子どもの将来を展望するということは難しいことかもしれません。ご本人をはじめ周囲の方々は、様々な夢や願いを持っており、その未来像と今をどうつなぐのか迷いの中にあると思います。今回の研修では、ロールプレイやグループワークを取り入れながら、子どもと周囲の関係性に着目したキャリア発達支援を考えていきます。
第4回
10月11日
担当講師所属大学等
中部学院大学
人間福祉相談センター
天野 菜穂子
子どもの不安にどう寄り添うか】~子どもと関わるひとは子どもをどう理解し、どう支援するか~
子どもは不安を感じると、関わるひとに向かってその不安を投げ込みます。親も教員も支援者もその勢いにたじたじになり、躍起になり、ヘトヘトになり、子どもをがっかりさせてしまいます。子どもにどのように安心感をもってもらえばよいのか、「ああ、やっぱりひとに頼ってよかった」という種をどのように蒔けばよいのか、・・・・・いくつかの事例をもとに、皆様とともに考えたいと思います。よろしくお願いいたします。
第5回
10月18日
担当講師所属大学等
東海学院大学
人間関係学部准教授
松森 久美子
子どもの支援のための評価(アセスメント)と理解や対応
学校では、特別な支援を必要とする子への支援を行うときに、多面的に実態把握を行い、一人一人の実態に応じてスモールステップでの支援を行います。言語通級指導教室や特別支援学校で行ってきた実践事例を紹介しながら、発達に遅れがあると思われる子、障がいのある子への支援のあり方について考えていきます。
第6回
11月1日
担当講師所属大学等
東海学院大学
人間関係学部准教授
杉山 章
行動やことば等が気になる幼児の理解と対応
「行動やことば等が気になる幼児」を、どのように理解し対応すればいいのでしょうか。地域や人的・物的環境等により、多様な対応が考えられます。地域の機関・施設・学校や保護者との連携、園内連携・担任の対応、就学以降の状況等、基本的な事項について伝達します。その後、グループワークを通して具体的に考え・学びましょう。