開催概要
ネットワーク大学コンソーシアム岐阜では、加盟機関の教職員を対象とした「人材育成プログラム」を開催いたします。皆さんと共に学び、その成果を日常業務で活用できるよう、高等教育機関が抱える様々な課題や最近のトピックに関する内容を準備いたしました。 教職員の皆さん一人ひとりが輝き、より良い大学運営が成されるように、多くの方のご参加をお待ちしております。
日程
令和7年6月13日(金)~12月5日(金)(全6回)
時間
14時00分~16時00分
会場
【オンラインのみの開催】
受講料
無料
対象者
ネットワーク大学コンソーシアム岐阜加盟機関の教職員
講義スケジュール及びテーマ
第1回
6月13日(金)
担当講師所属大学等
常葉大学
健康プロデュース学部
心身マネジメント学科
准教授 赤田 太郎
※e-learningの実施あり
大学教職員のメンタルケア
昨今、高等教育機関では少子高齢化の進行に伴い、厳しい経営環境に直面しており、また学生の多様化やハラスメントの増加により、学生や保護者対応においで困難なケースが増加している。その中で、大学教職員のメンタルケアへの対策が早急に求められている。本研修では、大学教職員のメンタルケアについて、教育の閉鎖的な環境などの特殊性を指摘し、個人と組織の2側面からレピュテーションリスクに対応できるアプローチを解説する。
第2回
7月11日(金)
担当講師所属大学等
岐阜大学
保健管理センター
准教授 堀田 亮
※e-learningの実施あり
障がいのある学生への「のりしろ」のある修学支援・移行支援
障害者差別解消法の施行により、障害を理由とした差別的取り扱いの禁止と合理的配慮の提供が義務化されました。本講演では、主に精神・発達障害およびその特性のある学生が大学で受けられるサポートについてご紹介します。キーワードは「のりしろ」。学生一人ひとりの特性やニーズを考慮し、大学と地域の支援機関とが協働しながら行う修学支援、移行支援について、事例を交えながら支援の実際をお話します。
第3回
8月22日(金)
担当講師所属大学等
名古屋大学 教育基盤連携本部
高等教育システム開発部門 /
高等教育研究センター
特任准教授 和嶋 雄一郎
※e-learningの実施あり
生成AI時代における高等教育の現状と課題
2022年12月にChatGPTが発表されて以降、生成AIは大学にも大きな影響を与え続けています。生成AIは確実に社会へ浸透してきており、大学の教職員、学生の利用率も高くなってきています。このセミナーでは、この1年を中心としたAIの利用状況の変化、新しいAIツール、活用方法の変化などについて取り上げ、参加者の今後のAI活用のヒントを提供できればと思います。
第4回
9月12日(金)
担当講師所属大学等
北海道大学 情報基盤センター
教授/高等教育推進機構オープン
エデュケーションセンター
副センター長 重田 勝介
※e-learningの実施あり
ICTを活用した教育と効果的・先進的な教材開発の事例
本講演では北海道大学の事例を中心に、ICTを活用した教育と効果的・先進的な教材開発の事例を紹介する。北海道大学オープンエデュケーションセンター(OEC)は、オープン教育資源(OER)を活用したハイブリッド型授業の共同開発、授業支援、研究開発を行う全学組織である。OECの事例を元に、大学教職員や教育プログラムの抱える教育的な課題を解決するための教材開発や、ハイブリッド型授業の導入支援についての具体的な事例と実施上のポイントを解説する。
第5回
10月10日(金)
担当講師所属大学等
岐阜県人口問題研究会 座長/
岐阜協立大学
経営学部
教授 竹内 治彦
※e-learningの実施あり
岐阜県・名古屋圏の人口移動傾向と少子化対策
ご案内の通り、日本では急速な少子化が進行しています。日本全体では若年層の経済問題が注目され、社会保障での負担と給付のあり方が検討されています。また、岐阜県に限らず、地方では、若年女性の流出が話題になり、その背景の分析も進んでいます。愛知県では「人口問題対策プラン」が発表されていますが、現在の岐阜県においても進められている取組や検討の状況について紹介します。
第6回
12月5日(金)
担当講師所属大学等
UK(虚構新聞社)
※e-learningの実施あり
虚構新聞社とフェイクニュース
SNSで飛び交うフェイクニュースが孕む問題点と対処について、20年間ネット上で「嘘ニュース」を執筆・配信してきた視点から分析する。
・フェイクニュースとは何か ・虚偽ニュース拡散の背景 ・生成AIとフェイクニュース ・どのように対処すべきか ・虚構新聞社主が見た「ネットの20年」 ・虚実の境目があいまいになる現在 ・虚構と現実がしっかり区分けされる未来を