開催概要
ネットワーク大学コンソーシアム岐阜では、平成30年度公開講座「岐阜を知ろうさらに識ろう」を開催いたします。ここでは、加盟機関の教職員が、最近の研究成果等を踏まえ、岐阜県の産業・技術・自然・教育など、岐阜に関する様々な身近なトピックをお話します。高校生以上の方ならばどなたでも無料で参加いただけます。また、一部の講義は、インターネットによるオンデマンド配信により受講することもできます。
日程
2018年5月~2019年2月の不定期木曜日(全10回)
時間
14時~15時30分 (受け付けは13時40分~)
会場
岐阜大学サテライトキャンパス(JR岐阜駅前)
定員
各回とも50名(先着順)
受講料
無料
対象者
一般
インターネット配信(オンデマンド配信)について
直接会場で受講できない遠方の方には、インターネットによるオンデマンド配信をいたします。お申込みの際にご選択ください。
インターネットによる配信は、視聴専用ページのアカウントを発行し、メールで詳細を送付します。
- 配信動画は各講義日の約1週間後からご視聴いただけます。
- 視聴できる期間は約2週間です。
※一部インターネットによる配信で受講できない回があります。下記の講義スケジュールでご確認ください。
講義スケジュール及びテーマ
第1回
5月17日(木)
担当講師所属大学等
岐阜医療科学大学
保健科学部
准教授 山内 浩司
岐阜県の環境放射線量率測定
福島第一原発事故により環境放射線に対する関心が高まっています。このような事故の影響の程度を評価するには事故時以外、平常時の環境放射線量率の把握が重要です。私たちのグループでは事故以来岐阜県内の環境放射線量率を測定してきました。ここではその測定方法および得られた結果を説明します。またこれと共に、生活環境、身の周りに存在する環境放射線源についても解説します。
第2回
6月14日(木)
担当講師所属大学等
岐阜市立女子短期大学
食物栄養学科
准教授 堀 光代
伝え継ぎたい岐阜県の家庭料理
近年、季節の料理や行事食を伝える機会は減少傾向にあり、「ふるさとの味」も手作りではなく購入することが多くなりました。そこで日本調理科学会では、全国の学会員が担当する都道府県の料理の聞き書き調査を行い、その中から次世代に伝えていきたい家庭料理を選定しました。本講座では、岐阜県内の伝え継ぎたい料理や懐かしい味、地域の食材に対する知恵や工夫について紹介していきます。
第3回
6月28日(木)
担当講師所属大学等
岐阜県立看護大学
教授 服部 律子
地域で取り組む子育て支援
近年の少子高齢化により、子どもの数は年々少なくなりそれに伴い子育てに関わる課題が数多くあげられています。本講演では、現代の子育て家族の抱える課題と子育てを支援する側の課題を捉えながら、近年の子ども子育て支援法に明記された子育て世代包括支援センターなど新たな子育て支援施策について解説を加え、求められる支援のあり方を考えていきます。特に岐阜における子育て支援の現状を地域の実践を紹介しながら共有し、参加者とともに岐阜での子育てがより豊かな経験になるような地域つくりについて考えていきます。
第4回
7月19日(木)
担当講師所属大学等
大垣女子短期大学
音楽総合学科
教授 小西 文子
音楽療法について
音楽の持つさまざまな作用を健康に役立てようとする音楽療法は、主に福祉施設において行われています。岐阜県の音楽療法は全国に先駆けて行われていた経緯があります。音楽療法についての講義と実際の音楽活動の紹介を行います。
第5回
9月13日(木)
担当講師所属大学等
中日本自動車短期大学
准教授 古川 竜治
“異文化”として見た日本 - 留学生の目を通して日本人の行動様式を再認識する
グローバリズムや日本の少子高齢化などで、日本に在住する外国人も年々増え続けています。現在岐阜県にも多くの留学生が学びにやってきていますが、本学においても10ヶ国以上からの留学生が日々日本人とともに学んでいます。彼らは日本で生活する中で様々な“異文化体験”をしています。そこで彼らの経験も交え、我々日本人の行動様式や規範を客観的な目線でとらえ、“異文化コミュニケーション”、“異文化理解”について考えてみます。
第6回
10月18日(木)
担当講師所属大学等
岐阜保健短期大学
リハビリテーション学科
講師 藤井 稚也
老いと健康~偉人から学ぶこと、私たちが残すもの~
「老い」について学ぶことは、生きることを再考するきっかけとなり得ます。老いは誰もが必ず経験する事象ですが、おそらく、その誰もが自身の老いを正確に予測しながら生きることはできません。本講義を通じて、老いと健康の視点から、豊かに老いる方法について考えてみませんか?老若男女を問わず、全ての世代に「老い」の学問を。
第7回
11月15日(木)
担当講師所属大学等
高山自動車短期大学
非常勤講師 小野木 三郎
岐阜の自然は面白い-その特徴と多様性
本州の中央部に位置する岐阜県は、東西南北と植物分布の十字路であり、美濃平野部から飛騨山脈の高山(こうざん)に至る垂直分布の見本園でもあります。県鳥に指定されているライチョウを例にするまでもなく、氷河期からの遺存生物群も多く、飛騨山脈は生物多様性の屋台骨といえます。北半球の植生が縮図となっている岐阜県の自然、その実態を紹介し、ふるさとへの愛着の深化をめざします。
第8回
12月13日(木)
担当講師所属大学等
平成医療短期大学
リハビリテーション学科
教授 田島 嘉人
岐阜県民の健康づくり「セルフ筋膜リリース」
今まで注目されていなかった身体の組織、”筋膜”。今、整形外科の世界ではシンデレラと呼ばれ注目されています。筋膜が引き起こす体の不調を、自分でできる筋膜リリースで解消しましょう!この講演では、簡単な理論の講義と体験を通して、そのコツをつかんでいただけるようなプログラムを組んでいます。岐阜に住まわれる皆様の健康づくりに貢献できれば幸いです。
第9回
2020年1月17日(木)
担当講師所属大学等
情報科学芸術大学院大学
教授 小林 孝浩
地方の一兼業農家ができること-その実践を通じて
農業の後継者問題はどの地方においても問題として位置付けられ、集団営農を組織するなどしてその解決に取り組まれています。我が家では2007年に農地の耕作権を委譲され、稲作兼業農家では平均的な面積の管理運用を課題として感じました。この講座では、これをきっかけとして、これまで行ってきた兼業農家としての取り組みを紹介します。今の時代に農地でできることや、その意義を考えてみます。
第10回
2020年2月14日(木)
担当講師所属大学等
岐阜大学
地域科学部
准教授 林 琢也
岐阜県における地域づくりの最前線-和良おこし協議会の活動を中心に-
人口減少社会の中で,地域の持続可能性を高めていくためには,住民が主体的に自らの居住する地域の問題に目を向け,課題解決のために地域内外の様々な人材と連携や交流を深めていくことが重要視されています。本講義では,郡上市和良町において地域おこし・地域づくりに関わる活動を精力的に行っている「和良おこし協議会」の実践を紹介するとともに,岐阜県内の地域づくりや地域振興の方向性について考察していきたいと思います。