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Public Course平成29年度 岐阜を知ろう さらに識ろう

開催概要

ネットワーク大学コンソーシアム岐阜では、平成29年度公開講座「岐阜を知ろうさらに識ろう」を開催いたします。ここでは、加盟機関の教職員が、最近の研究成果等を踏まえ、岐阜県の産業・技術・自然・教育など、岐阜に関する様々な身近なトピックをお話します。高校生以上の方対象。どなたでも無料で参加いただけます。一部の講義は、インターネットによるオンデマンド配信により受講することもできます。

日程

2017年4月~2018年2月の不定期木曜日(全10回)

時間

14時~15時30分 (受け付けは13時40分~)

会場

岐阜大学サテライトキャンパス(JR岐阜駅前)

定員

各回とも50名(先着順)

受講料

無料

対象者

一般

インターネット配信(オンデマンド配信)について

直接会場で受講できない遠方の方には、インターネットによるオンデマンド配信をいたします。お申込みの際にご選択ください。
インターネットによる配信は、視聴専用ページのアカウントを発行し、メールで詳細を送付します。

  • 配信動画は各講義日の約1週間後からご視聴いただけます。
  • 視聴できる期間は約2週間です。

※一部インターネットによる配信で受講できない回があります。下記の講義スケジュールでご確認ください。

講義スケジュール及びテーマ

第1回

4月20日(木)


担当講師所属大学等

岐阜聖徳学園大学
教育学部
教授 川上 紳一

岐阜県における自然環境調査と地衣類の不思議

講演者は岐阜県内を中心に動植物における生物多様性をテーマに自然環境調査を行っており、フィールド調査で撮影した写真は、webサイト「理科教材データベー ス」で各種図鑑として公開しています(http://www.ha.shotoku.ac.jp/~kawa/)。それを踏まえ、自然観察の仕方や視点、出会った珍しい生き物について講義を行います。特に、最近はハチ(膜翅目昆虫)の生態調査を行っていますが、2010年ごろからは地衣類調査を始め、岐阜県内に生育する新種をいくつか発見しました。地衣類は、菌類と藻類が共生する地衣類は不思議な生き物であり、自然環境の変化に敏感です。

第2回

5月18日(木)


担当講師所属大学等

東海学院大学
人間関係学部
准教授 紙屋 信義

岐阜のパイプオルガンと音楽教育の可能性

岐阜サラマンカホールのパイプオルガンに代表されるオルガン建造家の草分け、故辻宏氏(辻オルガン)は、岐阜県加茂郡白川町で活動していました。普段、触れることができないパイプオルガンと、その音楽の魅力を実際に鑑賞し解説します。またクラシックのみに留まらず童謡、演歌、ポップスなどの様々なジャンルにおいてパイプオルガンの音楽教育における可能性を考えていきます。

第3回

6月15日(木)


担当講師所属大学等

中京学院大学
経営学部
特任教授 淺井 達雄

東濃5市のユニバーサル・デザイン度合

主に障害者を対象としたバリアフリー化の流れに加えて、近年ではユニバーサル・デザインの普及が急がれています。この動きには、高齢者の増加はもとより、外国からの労働者、留学生、観光客の増加など社会経済のグローバル化の進展がその背景にあります。この傾向は岐阜県においても例外ではなく、本報告はこうした認識のもとに、東濃5市における公共インフラ、商業施設、観光地施設についてユニバーサル・デザインへの配慮度合いを調査した結果を報告します。

第4回

7月20日(木)


担当講師所属大学等

中部学院大学
看護リハビリテーション学部
教授 西嶋 力

県民の健康向上を目指して-ロコモティブシンドロームの体力測定と予防体操-

高齢者の健康づくりを目指して、「健康寿命の延伸」が目標となります。加齢による運動器機能不全をロコモティブシンドローム(ロコモ)と呼びます。県内で実施したロコモのトライアル調査結果を報告し、ロコモ度テストやロコモ体操を紹介します。健康上の問題で日常生活が制限されることなく生活できる期間を延ばすための健康な身体づくりをご紹介します。

第5回

8月10日(木)


担当講師所属大学等

朝日大学
教職課程センター
教授 小川 信幸

岐阜県の野球史-高校野球を中心に-

近年、岐阜県の硬式野球は、中京学院大学、西濃運輸の皆さんのご努力によって見事、初の全国制覇を成し遂げられました。また、軟式野球では延長50回の準決勝戦後、7回目の優勝の中京高校など、全国の野球関係者から注目されている県の一つと言えます。明治17年、岐阜中学(現在の岐阜高校)で中学野球が産声をあげ、大正4年に豊中球場で第1回の全国中等学校野球大会(現在の夏の甲子園大会)が開始されて100年を迎えました。高校野球を中心に岐阜県の歴史を振り返り、今後の活躍に期待したいと思います。

第6回

9月14日(木)


担当講師所属大学等

岐阜薬科大学
薬草園研究室
教授 酒井 英二

岐阜と薬草

日本書紀には天武天皇が美濃に百済の僧を派遣してオケラを煎じさせたとのくだりがあり、また、伊吹山あたりに織田信長が薬草園を作らせたとの説もあります。実際、岐阜県と滋賀県にまたがる伊吹山には多くの薬草が自生し、古くから利用されてきました。今は身の回りの薬草を積極的に使うことはなくなってしまいましたが、気づかないところで現役で活躍している薬草はたくさんあります。本講義では、そんな薬草を少し紹介します。

第7回

10月26日(木)


担当講師所属大学等

岐阜県

「清流の国ぎふ」の環境を守り、未来へとつなぐ取組み

岐阜県は、美しい自然に恵まれ、豊かな森を源とする清流が県内をあまねく流れる「清流の国」です。この素晴らしい環境の大切さを再認識し、環境を守り新たな世代へと引き継いでいくため、皆さまと一緒に進めていきたい施策や、私たち一人ひとりが実践できる取り組みについてご紹介します。

第8回

11月16日(木)


担当講師所属大学等

岐阜経済大学
経営学部
教授 竹内 治彦

岐阜県の労働市場-若年者の移動を中心に-

岐阜県の有効求人倍率は全国でも2番目の高さになっています。岐阜県に限らず、地方では景気回復はそれほど堅調ではありませんが、若年人口が減少することで、求職者が減少し、有効求人倍率が高くなっているという可能性があります。そこで、岐阜県での中期的な労働市場データをもとに、若年人口減による人手不足問題の岐阜県の状況について分析をします。また、全国の状況と比較しつつ、就業により移住・定住者を増やす可能性についても言及します。

第9回

12月14日(木)


担当講師所属大学等

岐阜女子大学
家政学部
教授 臼井 宗一

食べ物はどこから来るのか-岐阜県の食料自給率

我が国の食料自給率はカロリーベースで39%です(H27年概算値)。一方、岐阜県の食料自給率は国の自給率を大きく下回り25%(H26概算値)です。私たちは、そんなに多くの食品を輸入や他県に頼っているのでしょうか。スーパーマーケットの新聞折り込みチラシを用いて、身の回りの食べ物の出所を参加者全員で調べてみます。岐阜県そして日本の食べ物の現状、あるいは岐阜県の食料自給率が低い理由をワークショップ形式で考えます。

第10回

2018年1月18日(木)


担当講師所属大学等

岐阜大学
地域科学部
教授 稲生 勝

岐阜県の産業遺産-その保存状況を中心に-

産業遺産は、今、日本でも世界遺産に指定されるなど注目されるようになっています。産業革命遺産という言い方もありますが、産業革命は、道具から機械への転換、資本主義の確立過程のことですが、産業遺産とはその産業革命の歴史を示す遺跡です。岐阜県は産業遺産の宝庫でもあります。旧揖斐川橋梁、美濃橋など、国の重要文化財も多数あります。岐阜県内の産業遺産を保存動向も含め、紹介したいと思います。

第11回

2018年2月15日(木)


担当講師所属大学等

岐阜工業高等専門学校
教授 小川 信之、岡田 章三

岐阜の地域の良所の発見と連携について-算数・数学甲子園・学生ベンチャーの育成の取組-

『解析概論』『代数的整数論』など今でも名著とされる数学教科書を著した高木貞治は、第1回フィールズ賞選考委員を務め、文化勲章も受章している岐阜県出身の日本を代表する著名な数学者です。岐阜工業高等専門学校では、地理的に高木貞治の生家と近いことが縁となり、本巣市に協力して数学による地域おこしの取組を行っています。本講義では、これらの内容や岐阜県大垣市のソフトピアジャパンとの連携した取組の内容などを紹介します。