開催概要
ネットワーク大学コンソーシアム岐阜では、平成29年度公開講座「岐阜を知ろうさらに識ろう」を開催いたします。ここでは、加盟機関の教職員が、最近の研究成果等を踏まえ、岐阜県の産業・技術・自然・教育など、岐阜に関する様々な身近なトピックをお話します。高校生以上の方対象。どなたでも無料で参加いただけます。一部の講義は、インターネットによるオンデマンド配信により受講することもできます。
日程
2016年4月~2017年2月の不定期木曜日(およそ1カ月に1回)
時間
14時~15時30分 (第8~11回は 15時~16時30分)
会場
岐阜大学サテライトキャンパス(JR岐阜駅前)
定員
各回とも50名(先着順)
受講料
無料
対象者
一般
インターネット配信(オンデマンド配信)について
直接会場で受講できない遠方の方には、インターネットによるオンデマンド配信をいたします。お申込みの際にご選択ください。
インターネットによる配信は、視聴専用ページのアカウントを発行し、メールで詳細を送付します。
- 配信動画は各講義日の約1週間後からご視聴いただけます。
- 視聴できる期間は約2週間です。
※一部インターネットによる配信で受講できない回があります。下記の講義スケジュールでご確認ください。
講義スケジュール及びテーマ
第1回
4月21日(木)
担当講師所属大学等
岐阜聖徳学園大学
経済情報学部
教授 伊藤 薫
岐阜ってどんなところ~統計情報で地域探究~
最初の講義であるので、岐阜県の長期的な動向を主に統計情報で解説したい。特徴の第1は、日本の真ん中に立地しており、極めて好条件に恵まれている。第2は、人口が2000年まで順調に増加してきた。第3は、製造業就業者の割合が高く、製造業の強い地域である。第4に、労働市場が長年にわたり全国より好調であり、若者が職を得やすい。
第2回
5月19日(木)
担当講師所属大学等
東海学院大学短期大学部
幼児教育学科
教授 木戸 久二子
岐阜県美濃地方の文学 ~古代・中世を中心に~
岐阜県美濃地方に関連した文学というと、何を思い出されますか。芭蕉の『奥の細道』を中心とした俳句、あるいは島崎藤村の『夜明け前』や森田草平でしょうか。本講義では、岐阜県美濃地方を舞台とする文学作品の中から、特に古代から中世に至る作品―漢文伝・詩歌・物語・紀行文等―を取り上げます。古代・中世の文学作品を通して、遠い昔の郷土に思いを馳せてみたいと思います。
第3回
6月16日(木)
担当講師所属大学等
中京学院大学
教授 須栗 大
馬籠地域の合併直後と10年後の住民意識の変化について
平成の市町村合併で長野県から岐阜県へ唯一の越県合併を行った長野県旧山口村の馬籠地域。昭和の大合併で分断された中津川市神坂地域との歴史的ないきさつなどもあり、地域を2分した合併賛成反対運動が行われた。合併から10年経った2015年地域住民の意識にどのような変化があったのか。
本講義では、合併直後に行った2006年の地域住民アンケートと合併から10年経った2015年に行った地域住民アンケートをもとに地域住民の意識の変化、合併の評価、10年間の間に行われた取組の評価などを読み解き、今後の地域課題の解決と活性化への糸口を探る。
第4回
7月21日(木)
『自分の住んでいる町の可能性を探ろう、創ろう』
担当講師所属大学等
情報科学芸術大学院大学
教授 金山 智子
県民の健康向上を目指して-ロコモティブシンドロームの体力測定と予防体操-
「岐阜って何にもない」「自分の町はつまらない」そんな風に岐阜や自分の町を語る人たちが結構います。本当にそうでしょうか。実は地域は資産の固まりです。自分の町の資産を知ること、それを新しい視点で使うこと。講座ではこれをワークショップを通して学びます。
第5回
8月18日(木)
担当講師所属大学等
岐阜医療科学大学
保健科学部
教授 前田 悟司
食と生活習慣病
厚生労働省の「2012年国民健康・栄養調査結果」の推計では糖尿病が強く疑われる成人男女が約950万人に上ることが明らかになっています。この糖尿病を含めた生活習慣病は、毎日の食生活が大きく関与しています。今回は生活習慣病と毎日の食生活との関連性についてお話しいたします。
第6回
9月8日(木)
担当講師所属大学等
大垣女子短期大学
幼児教育学科
講師 内藤 敦子
地域の学校・施設(幼稚園・保育所・小学校・短期大学)におけるエコ活動の取組~水の都大垣の特色を生かして~
大垣にはきれいな水が自然とわき出るところがいくつもあり、古くから「水の都」といわれています。地域の学校や施設で学び育つ人たちが、恵まれた地域の環境を肌で感じとり、今後も守っていくことを願いながら、自噴水やグリーンカーテンなどを中心として取り組んだ幼稚園・保育所・小学校・短期大学におけるエコ活動について紹介します。
第7回
9月29日(木)
担当講師所属大学等
中部学院大学短期大学部
教授 土屋 明之
岐阜県における障がい者芸術活動への支援
県内の特別支援学校で障がいのある子どもたちと共に絵を描いたり物を作ったりした経験から、障がい者が生み出す既存の価値観にとらわれないすばらしいアート作品を紹介すると共に、障がい者の芸術活動の意義を考えながら、現在、“ともに、つくる、つたえる、かなえる”をコンセプトとして「ぎふ清流文化プラザ」で取り組んでいる様々な活動とその地域に根ざした支援の在り方を話したいと思います。
第8回
10月13日(木)
担当講師所属大学等
岐阜県環境生活部
環境生活政策課
環境管理課
「清流の国ぎふ」の環境を守り、未来へとつなぐ取組み
岐阜県は、美しい自然に恵まれ、豊かな森を源とする清流が県内をあまねく流れる「清流の国」です。昨年12月には、県の象徴ともいうべき「清流長良川の鮎」が世界農業遺産に認定されました。この素晴らしい環境を守り、新たな世代へと引き継いでいくため、皆さまと一緒に進めていきたい施策や、私たち一人ひとりが実践できる取組みについてご紹介します。
第9回
11月17日(木)
担当講師所属大学等
中日本自動車短期大学
モータースポーツエンジニアリング学科
教授 青木 恒夫
大学が取り組むモータースポーツエンジニア教育
2015年から参戦しているS-GTを始めとして、中日本自動車短期大学が実践しているモータースポーツエンジニア育成の教育内容を解説します。
第10回
12月15日(木)
担当講師所属大学等
岐阜保健短期大学
教授 小澤 敏夫
近代医学の礎を築いた岐阜の偉人からの教え
江戸時代末期の蘭学者江馬欄斎、本草学者飯沼慾斎は大垣市に石碑を残し今もその功績を現在に伝えている。江馬欄斎は91年の人生で『五液診法』をはじめとして岐阜の西洋医学三大家となった。また、飯沼慾斎においても『草木図説』執筆等の医学、本草学発展に大きな業績を残した。
二人の共通性はともに長寿であったと言えよう。何かを求め考え身体を動かし、その結果老化(衰え)を延伸したと思われる。本講義は保健学領域において二人の生涯の足跡を辿り健康長寿について再考する機会としたい。
第11回
2017年1月19日(木)
担当講師所属大学等
岐阜大学
地域科学部
准教授 向井 貴彦
アユ,アマゴ,カジカ,ヨシノボリ : 海と川を旅する長良川のさかなたち
岐阜県は海に面していない内陸県ですが,水量の豊富な川に恵まれており,さまざまな川魚がいます.そこには,一生を川で過ごすコイやフナ,ドジョウ,ナマズなどとともに,海と川を行き来するアユやアマゴ(サツキマス)のような魚たちもいて,海と川の生態系をつないでいます.長良川 に暮らす魚たちの生態を学び,川の環境を考えてみましょう.
第12回
2017年2月16日(木)
担当講師所属大学等
岐阜工業高等専門学校
建築学科
教授 小川 信之
准教授 清水 隆宏
准教授 今田 太一郎
岐阜の文化・風土と建築
岐阜は、環境として、山川等の豊かな自然に恵まれ、古くから人々が住んで栄えた歴史を有し、首都圏と阪神圏の中間に位置する物流の要となる中京圏に位置しており、近年では、情報技術産業や航空宇宙産業、自動車ロボット産業などが浸透しています。岐阜には、伝統有る文化と最新テクノロジーを併せ持った環境・地域性があります。
本講演では、これらの岐阜の環境に関わる話題として、国立岐阜工業高等専門学校の教員が地域と連携して関わっている、(1)岐阜の風土に基づく伝統文化、地域に密着したまちづくりの現在(2)岐阜の地に造られた建築について伝統文化、地域との関係(3)岐阜で進められる情報技術と地域との関わりについて、オムニバス形式で講演します。