開催概要
ネットワーク大学コンソーシアム岐阜では、発達障がいのある児童・生徒をお持ちの保護者や幼稚園・保育園等教育機関の教職員の皆さんを対象としたプログラムを開催いたします。本プログラムでは、専門家の講演により、ご家庭や学校などでの具体的な支援の在り方や乳幼児期から青年期までのライフステージに応じた支援の実践事例を学び、発達障がいのある児童・生徒への支援の取り組み方を考えていきます。
日程
2017年5月~2017年7月 の不定期日曜日(全6回)
時間
各回とも9:00~12:00(受付は8:40開始)
会場
岐阜大学サテライトキャンパス(JR岐阜駅前)
定員
各回とも80名(先着順/定員に達したら受付終了/第1回のみ定員は180名)
受付は終了しました
受講料
各回1,200円(コンソ加盟対象 機関教職員は無料)
対象者
保護者、幼稚園・保育園・小学校・中学校・高等学校・特別支援学校等の教諭、その他本プログラムの内容に関心のある方
講義スケジュール及びテーマ
第1回
5月14日
担当講師所属大学等
有限会社アズ代表取締役、
一般社団法人マスターセラピストトレーニング協会
代表理事
アズ 直子
アスペルガーを救う魔法の言葉
脳の発達の偏りにより、心身に様々な個性が現れる「発達障害」。2015年5月に「発達障害者支援法」が改正され、学校などで興味のある話題となっています。当事者であり、妻・母・社長の立場を持つ講師から当事者感覚や対策を学べます。かたづけられない、時間が守れない、コミュニケーションがうまく取れないなど、困り感のある子どもやその周辺の人に対して、簡単な言葉がけや動作で、感情を落ち着ける方法を学びます。
第2回
6月4日
担当講師所属大学等
中部学院大学
教育学部
教授 別府 悦子
乳幼児期からのライフサイクルを通じた発達支援
子どもの支援は学校教育から始まるのではなく、それまでに子どもが育ってきた発達の道のりや周りとの関わりが重要です。ことにその子にあった「当事者目線」の支援が求められています。この講義では、乳幼児期から学齢期、思春期、青年成人期までのライフサイクルを通じた発達支援を、演者が発達相談や巡回相談でお会いした事例を通して考えていくことができればと思います。
第3回
6月25日
担当講師所属大学等
大垣女子短期大学
幼児教育学科
教授 松村 齋
子どもと保護者のココロに寄り添う丁寧な支援について ~実践事例を紹介しながら~
障がいや発達に関する知識を持つことは科学的な支援をしていく上で重要です。しかし、支援を必要としている相手は人であり、支援をする側も人です。そこには、人への限りない愛情や思いが何よりも大切なことを多くの子どもや保護者から学びました。そこで、今一度、子どもの内面に寄り添う丁寧な支援とは何か、丁寧な支援を行うことは何を意味するのかなど、各校園での実践事例を具体的に紹介しながら、自らの実践を振り返り、明日への支援のあり方を学びます。
第4回
7月2日
担当講師所属大学等
岐阜市立岐阜特別支援学校
教諭
神山 忠
生きにくさを感じている子ども達 ~その子らしく輝ける将来に向けて~
早期発見・早期対応で、発達等に課題がある子ども達の支援は確実に進んできています。そこから次のステージである、障害の有無に関わらず生きやすい社会、学びやすい学校につなげる段階がやってきています。誰しもが感じている生きにくさの軽減につなげるために、発達障がいの子ども達との営みで得られたノウハウを生かすことができれば、本当の意味でのインクルーシブ社会に近づくのではないでしょうか。
第5回
7月9日
担当講師所属大学等
岐阜大学
地域科学部
教授 土岐 邦彦
思春期・青年期の性と生~ “自己”の育ちに視点をあてて~
心と身体を激しく揺さぶる思春期の峠。大人になりゆくプロセスには様々な困難がつきまといます。発達障がいのある子どもたちも同 様です。人とのかかわりに課題をかかえる彼らには、独自な困難さもあることでしょう。ただ、困難さばかりに目を向けるのではなく、「変 わりゆく自分」を喜びとして受け止めることができるための支援も必要です。彼らの思いやねがいに共感的な視点をあて、この時期に 大切にしたいことを考えましょう。
第6回
7月16日
担当講師所属大学等
岐阜大学
教育推進・学生支援機構
特任教授 山田 日吉
アサーション・トレーニング~相互の尊重を目指して~
①アサーションとは何かについて演習をとおして学ぶ。
②発達障がい児のコミュニケーションの特性を理解し、必要なアサーショントレーニングについて学ぶ。
③学んだことを活かして担当する発達障がい児への適用について整理し交流する。